岩盤浴とサウナの違い② 入浴時の体勢の違いによる効果

2024/04/02

岩盤浴とサウナは、どちらも熱い部屋で身体を温めるものですが、入り方の違いの一つに、入浴時の体勢があります。

 

サウナでは、座った状態で過ごすのに対し、岩盤浴では、仰向けの姿勢で岩盤の上に横たわるのが一般的です。

 

姿勢が変わると、効果も変わってきます。

 

岩盤浴とサウナの入浴時の体勢の違いについて焦点を当てて、それぞれの特徴と健康効果について解説していきます。

 

サウナ 入浴時の姿勢

 

まず、サウナは、座って入るのが一般的です。サウナ室の上段が熱いので、理解しやすいと思いますが、サウナでは、下半身と上半身との温度分布に差があり、頭部ほど熱くなりやすい特徴があります。

 

だから、サウナ上級者は、サウナハットで頭部を保護して、のぼせるのを防いでいるのです。

 

ですが、座った状態は、重力で横隔膜が押し下げられているので、最も効率よく腹式呼吸ができるという特徴があります。

 

熱せられた空気をたっぷり吸うことで、短時間で効率よく体温を上げることができるのです。

 

また、サウナでは、身体にストレスを与えるのを目的としています。

 

サウナでの、「ととのう」とは、身体は副交感神経優位の状態にもかかわらず、アドレナリンが残っている状態です。

 

高温サウナ、冷たい水風呂で体に強いストレスを与えてから一気に解放してあげることで、「ととのう」のです。

 

岩盤浴 入浴時の姿勢

 

一方、岩盤浴は仰向けで寝た状態で入るのが一般的かと思います。

 

岩盤浴は、サウナとは違い、頭から足まで全身が同じ高さにあるので、体全体を均一にじわじわ均等に温められるのが特徴です。

 

身体が岩盤に密着し、岩盤から発せられる遠赤外線を吸収することで、熱が均等に分布し、筋肉や関節がゆるみます。

 

さらに、仰向けの姿勢は心臓に負担が少ないため、筋肉の緊張が和らぎ、ストレスや疲労が解消され、高いリラックス効果を得ることができます。

 

このため、体にストレスを与えることなく、じわじわと血行が促進され、新陳代謝が活発化します。

 

また、岩盤浴では、「皮脂腺」が開き、サラサラとした汗が出るので、デトックス効果も期待できます。

 

さいごに

 

このように、岩盤浴とサウナでは、体勢の違いにより、それぞれの効果が全然違います。

 

サウナは、上半身が特に熱くなりやすく、身体に強いストレスを与えることで心身のリフレッシュ効果を得ることができます。

 

一方、岩盤浴では仰向けになり、全身を同じ高さにすることにより、身体が均一に温まり新陳代謝が活性化します。心臓に負担が少ないため、高いリラックス効果があります。

 

過労による、自律神経の乱れを整えたい時は、サウナでリラックス

 

休日で、一日中ダラダラして身体を休めたい時は、岩盤浴など

 

目的や体調に応じて、使い分けて利用しましょう!